仔犬の社会化の重要性
こんにちは。
今回はタイトルにも書いてあるように、「子犬の社会化の重要性」についてお話をしていきます。
まずは皆さん、子犬の社会化とは何かご存じですか? それは、、、
”これから経験するであろう様々な物事に慣らしたいくこと”を言います。
私が考えるに、子犬を迎えたらまず取り掛かってほしい内容です。
そして私が犬のトレーニングをしている中で、社会化は最も大事なことだと考えています。
なぜなら、やるかやらないかでその後の生活に影響してくる可能性があるからです。
これから子犬を迎える方、最近迎えた方、ぜひ読んでいってください‼
まずは社会化をするメリットについてです。
①問題行動と言われる「吠え」や「噛み」をする理由は、自分の身を守るために行うことが多いです。
なので小さいころから社会化をして様々な物事に慣らし、恐怖を感じる対象を減らしておくことで、問題行動を未然に防ぐことが出来ます。
②様々な物事に慣らすといっても、さすがにすべてを経験させるのは難しいです。
それでも可能な限り社会化をしっかりしておけば、初めての物事でも柔軟に考え犬自ら自信を持って対処することが出来ます。
つまり、社会化で”キャパシティを大きくする”ということです。
社会化がしっかり出来ていないと、キャパが小さく、新しい物事に出会う度に恐怖を感じ、キャパオーバー(ストレス)になり、「吠え」や「噛み」といった問題行動を起こしてしまいます。
ちなみに、社会化にデメリットはありません‼
次に適切な社会化の時期についてです。
それは生後1ヵ月~3ヵ月と言われており、その時期を”社会化期”と呼びます。
この時期が適切と言うのは犬の脳の発達と密接に関係しているからです。
犬はまだ野生で暮らしていた時代の本能が引き継がれており、生後3ヵ月までの子犬は恐怖を感じる脳が未発達の状態で、好奇心が強く、周りにあるものすべてに興味を持ちます。
そしてそれが危険なものであっても平気で近づいていってしまいます。
巣穴を作り生活をする野生の犬は、生後3ヵ月までは巣穴を出て遠くに行くことはなく、周りにいる親兄弟と遊んで過ごすことによって、親兄弟や巣穴周辺の環境に親近感を抱きます。
生後3ヵ月を過ぎると脳が成犬とほぼ同じ状態まで発達し、子犬の行動範囲も広くなります。
野生の環境では見知らぬ動物に会った時、好奇心から近づいてしまうと危険なため、3ヵ月を過ぎる頃には見たことのない動物や物に関しては脳が警戒しなさいと指令を出すようになり、社会化期の終わり頃から好奇心より警戒心の方が強くなって色々な物に慣れるのが難しくなります。
このことから生後3ヵ月までの好奇心の強い頃というのは、社会化に適した時期と言えます。
では社会化期を過ぎてしまったらもう慣れることは出来ないのか?と言うことですが、そうではありません。警戒心が高まっていた場合、慣れるのに時間がかかるかもしれませんが、社会化期を過ぎていても社会化は出来ます。
しかし、警戒度の高さに応じて対処を変えなければいけないので、難しくなります。
社会化に適した時期には諸説ありますが、早い時期から始めるに越したことはない言うことです。
次のブログでどんなものに慣らせばいいのかや、社会化をしない危険性についてお伝えしていきます!